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「ここに来たかったの」
「そっか。じゃあ入ろうか」
「はい」
陽さん本当に下着屋さんに行くって思ってたのかな?
顔が少し安心してるもん。
あたしはそんな陽さんを少しからかってみようと思った。
「下着屋さんのほうがよかった?」
「すずちゃん」
真っ赤になってる陽さん。ほんとにかわいい。
あたしよりも7つも上なのに本当にかわいい。
あたしは新曲のところを見てくると陽さんに声を掛けて見に行った。あった。
ほんとこのアーティスト大好きなんだよね。
あたしはCDを手に取り、陽さんを探す。
あれ?陽さんが手に取ってるCDって。
「陽さん、そのCD買うの?」
「え?」
陽さんの持ってるCDはあたしが持ってるCDと同じ。
こんなとこで特集されてたんだ。って
陽さんもこのアーティスト好きってこと???
「すずちゃんもこのアーティスト好きなの?」
「うん。大好き。陽さんも?」
「うん」
嘘。こんなことがあっていいの?
好きなアーティスト同じってかなり運命感じちゃうよ。
ポイント高すぎだよ。
「じゃあさ、これ俺が買うから貸すよ」
「え?」
陽さんがそう言う。それってまた会ってくれるってこと?
そのCDを貸してくれるってこと?
「いいの?また会ってくれるの?」
「当たり前だろ。これ俺が買うから貸すまで聞くなよ」
「はい」
side Akira
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