☆☆You who are cool☆☆
最近、恋人らしいことをしていない気がする。
一緒の部屋に住んでいるとはいえおあずけ状態。
いい加減俺もさすがに健全なる生活には限界がきた。
だから今はよく未彩の弟の位智の部屋に非難してる。
お母さんと師匠のW約束を破るわけにはいかないからな。
「隼人も無理してんだなぁ」
ポテトチップスを頬張りながら位智が人事のように言う。
位智だって思春期だ。俺の気持ちわかるはず。
それなのに彼女とかいないのか?
「俺?彼女今はいないな。サッカーしてるときか一番だし。
隼人みたくサカってるわけでもないしな」
「おい」
位智は未彩と同じ血が流れているから外見はかなりいい。
染めてもいないのに色素の薄い髪。俺の漆黒の髪とは大違いだ。
それに身長だって俺よりは低いけど170は越えている。正直モテないとは思えない。
それなのに彼女がいないなんて。
「俺だってそういうことに興味がないわけじゃないぜ。でもそれよりサッカーが好きなんだよ。
それに中途半端に付き合うより本当に好きになった人と付き合いたいんだ俺。
隼人や未彩みたいにな。だからそんな奴が現われるまでは恋はおあずけだな」
白い歯を見せて笑ってまたポテトチップスを頬張る位智。ほんとお前って…。
見た目だけじゃなくて中身もいいってわけか。俺ももっと成長しなきゃな。
未彩と一緒に住みたいって言った本当の目的
『いつでも彼女を護る』を果たすために。
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