☆☆May I attack it?☆☆



まさかこんなことになるなんて思わなかった。

確かに手はださないと約束したけどこれじゃ蛇の生殺しだ。

未彩には付き合うまでは手をださないなんて約束したって言ったけど

実はひそかにお母さんに約束させられたことがあった。

そう、俺が未彩と同じ部屋で暮らしたいと提案したあの日に。

あの日一応許可をもらったあと俺はお母さんに呼び出された。


「隼人くん。あなたの気持ちはよーくわかったわ。
でも仮にも未彩はまだあなたのことを知らない」

「わかってます。だけどそれはもうすぐ解決しますから」

「あなたに何か考えがあるのね。
ねぇ隼人くん一つ約束してほしいことがあるの。
もし、もしね未彩と付き合うようになったとしても
あの子が納得するまで手はださないでちょうだい」


お母さんにそう言われた。

その時はまだ付き合うことよりも俺を落とさせることしか考えてなかったから

即座に二つ返事でOKした。だから今の状況にはかなり酷なものがあった。

そりゃ一度付き合ってすぐに軽く襲いかけたけどでもそれはまぁ冗談半分、本気半分で。

もし未彩が同意してくれたら俺だってその気になったのに…。

結局師匠に邪魔されておわった。あげくしばらくは同じ部屋にもいさせてもらえなくなったし。

結局お母さんの約束の上から師匠と『手を出さない約束』までさせられた。

それから早2ヵ月、未彩は暑いからとキャミと短パン。

襲ってもいいですか?…なわけないよな。我慢、我慢しろ俺!

こうしてまた一つ俺の健全な夜は更けていった。